何度も本を読んで、失敗して、体に馴染ませていく。

本は、他人の何十年もの経験の集大成を、わずか数千円、数時間で概略的に習得できる世界最強のツールである。(高)価値と(低)価格がこれほど合っていない商品も珍しい。聖書に至っては2000年のロングセラーである。名も無い写経者やグーテンベルクら過去の技術者には感謝してもし切れない。

さて、本を読むことだけでは自分の力には直結しない。確かにその通りだ。しかし勉強したことや経験したことが自らの血となり肉となるには、長い年月がかかるし、それのうちの本1%もないくらいのことが自分のものになっていく栄養分である。だから急に身にならなかったとしても、その1%を100%にするために、何度も何度も、何冊も何冊も本を読んでおくことは、将来への着実な投資になる。本に書いてある内容を急に全部できる必要は無いが、読んで、忘れて、ある時急に思い出して、そうやって体に馴染ませていく。だから、どんなに忙しくても、5分10分の隙間時間を見つけて本を読もう。仕事のコツを体系的にまとめた黎明期の巨人はD・カーネギーだが、著書人を動かすなどは最高に素晴らしい。重要な仕事のコツを平易に、そしてわかりやすく解説されている。しかし容易に真似できないほどの高度な内容だから尚一層面白い。

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