「考察対象の大きさにあった物差しを用意する」
エンジニアとしてこれを自分感覚として得たときに、私は少し前に進むことができました。これは、とても重要な事です。
「欧米人の髪の毛の太さは、だいたい5×10-5 mです」
って言っても、ぱっと見た感じはあまり頭のスポンジにしゅーっと入っていく感じがありません。それよりも、
「欧米人の髪の毛の太さは、だいたい50μmです」とか、もっと詳しく、
「欧米人の髪の毛の太さは、だいたい50μmで、サランラップの厚さの3倍くらいです」
とか、なんとなく自分の感覚にあるものと比べたほうが、感覚的に受け入れられますよね。宇宙物理学をやっている、遠い宇宙を見る人たちが、距離を見るのに「光年」や「pc」という単位を使い、先日Higgsの確証を得た素粒子物理学の人たちが距離に「eV」を使う、というのは、それぞれの人たちが自分たちの使いやすい単位にしているからなんですね。
実際に、考えている途中に頻繁に単位換算が入ってしまうと、それだけで思考が分断されてしまうので、自分の持っているものに応じ、単位を変えてみましょう。あわよくば、自分の名前を冠した単位が発明できるかも??
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